ピヨ彦25さい

ピヨ彦が思ったことを思ったようにそのまま。

阿修羅

時は西暦2021年

 

人類が終のミエナイ恐怖の敵と戦う中

 

ピヨ彦25さいはせっせと焼肉屋で働く。

 

入口の扉をあける音が店内に響く。

 

おしゃべり好きなおじさんと

 

陽気な外国人のおばさん

 

2人は常連だ。

 

「また俺たちだけだ暇そうだな、アハハ」

 

「こんにちわ今日も貸切ですね」とピヨ彦

 

「アライイジャナイノ、ステキ」

 

2人はいつもこの小さな焼肉屋

 

たわいもない話をしながら

 

肉を頬張り酒を飲み

 

愛を育む。

 

別日、同じく扉をあける音が店内に響く。

 

常に不機嫌な奥様と

 

物静かな旦那様

 

同じく2人は常連だ。

 

「...........」

 

「こんにちわお久しぶりです」とピヨ彦

 

「あんたなんか喋りなさいよ、

 

あんたのそういうところが嫌い」

 

2人はいつもこの小さな焼肉屋

 

ただひたすら肉を頬張り酒を飲み

 

ありもしない愛を育む。

 

おじさんと旦那様

 

同一人物だということを

 

奥様は知らない。

 

皆の愛がより育むために

 

ピヨ彦25さいはせっせと焼肉屋で働く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アイアイ

時は西暦2021年

 

人類が終のミエナイ恐怖の敵と戦う中

 

ピヨ彦25さいはせっせと焼肉屋で働く。

 

日本のオサが言った、

 

「緊急事態です。夜はおうちに帰りなさい」

 

店のラジオから聴こえた。

 

オサの言葉と共に電話が鳴る、

 

「今日のお昼空いてます?18名なんですけど」

 

口角をあげ「空いてます」

 

哀を込めてピヨ彦25さいはせっせと働く。

 

ピヨ彦もヒトの子だ

 

駆け込み寺の修行僧たちの宴は

 

心身疲れる。

 

疲れた夜は赤子の鼾を子守唄にして

 

静かに眠る。

 

せめて夢の中では修行僧たちの宴に

 

愛を込めたい。

 

 

 

 

 

 

ピヨ彦25さい

 

 

時は西暦2021年

 

人類が終のミエナイ恐怖の敵と戦う中

 

ピヨ彦25さいはせっせと焼肉屋で働く。

 

日本のどこかにあるナンパ街の一角に佇む

 

小さな焼肉屋

 

この街には敵はいない。

 

いや敵がいないと思えばいない事になる。

 

ナンパ街で乱れ狂う男女を観て思う。

 

それでもピヨ彦25さい、せっせと働く。

 

不倫、W不倫、パパ活、援交

 

理由は違えど腹は減る。

 

腹が減っては戦ができぬ。

 

彼らの為にピヨ彦25さい、せっせと働く。

 

ピヨ彦25さいに愛をください〜